2020年に完全実施される新学習指導要領に、小学校からのプログラミング体験が必須となったことは、小学校の先生のみならず、保護者や教育関係者全体に大きな驚きを与えました。これは不安を伴う驚きと言ってよいでしょう。なぜなら、ほとんどの小学校の先生はプログラミングをやったことがありませんし、当然教えたこともありません。そして、何をすればいいのか?どうやって教えるのか?という疑問が生まれ、それが不安に繋がってきました。
そこで多くの研究者、メーカーが既存の教材を使い、新たな教材を開発し、その不安に対応してきました。その中にはスクラッチやmicro:bitを始めとする、効果が期待される教材も出てきました。
そして、そのような状況の中embotは誕生しました。はっきり言えばembotは最後発の教材です。しかし、最後発は最先端とも言えます。つまり後発ゆえに、先行する教材にない良さを生まれながらに持っています。それはシンプルかつ汎用性があるツールであるということです。これは学校で使われえる教材としては、絶対必要な条件と考えています。特に本体は子どもたちにとっての扱いやすさを追求しています。アプリもシンプルで直感的に扱えるようインターフェイスが工夫されています。そして何より特筆すべきはSTEAMとの親和性です。embot単体では何もできませんが、センサーとモーターやLEDなどのアクチュエーターとの接続により、無限の可能性があります。
その接続の容易さは、STEAMを推進する上で非常に有効です。今後、プログラミングが日本の学校に浸透してくると、一つの教科での学びから、複数の教科をまたぐ、合科的、教科横断的な学びとなるSTEAMが注目されていくと私は考えています。特にダンボールキットはembotの強みでもあり、大きな可能性を持っています。数多くのダンボールキットができることで、embotの可能性はさらに拡がるでしょう。embotというツールは発展途上ですが、完成された教材にはない可能性、発展性がそこにあります。多くのユーザーのアイデアで成長するツール!それがembotです。embotと一緒にプログラミング、STEAMの世界に入っていきましょう。