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2021.01.12

なぜプログラミングが学校教育で必修化されるの?目的や授業内容を解説

2020年度から、小学校でプログラミング教育が必修化されました。既にembotなどのプログラミング教材を使っている人は、プログラミングでできることのイメージや楽しさは分かっていても、「学校でパソコンを使った授業をするの?」「どんなことを準備しておけばいい?」「なんだか難しそう…」という疑問や不安も抱いているかもしれません。学校のプログラミング教育では、実際にどんなことをどのように学習していくのでしょうか。プログラミング教育必修化の目的や授業内容について解説します。

目次

  1. プログラミング教育とは
  2. プログラミング教育必修化の目的
  3. 小学校プログラミング教育の授業内容
  4. プログラミング教育の活動分類
  5. 家庭内でもプログラミング的思考を養える

プログラミング教育とは

プログラミング教育とは、ひとことで言うと「プログラミング的思考」を育てるための教育のことです。プログラミング言語を用いたコーディングのような実践的技術の習得をねらいとするのではなく、論理的思考力や、それを人生や社会づくりに活かすための力を養うことを目的としています。

プログラミング教育は、文部科学省「学習指導要領」改定の一環として、2020年度から小学校で必修化されることになりました。中学校では2021年度から、高等学校では2020年度からの実施が予定されています。

プログラミング教育必修化の目的

<「プログラミング的思考」を育むこと>

まず前提として理解しておきたいのが、プログラミング教育必修化の目的は、実践的な「技術」の習得ではなく、「思考」を育むことだという点です。コンピュータを自分の思い通りに動かすために、どのような命令をどのような順序で組み合わせ、どのように改善していけばより良いのかということを考える力を育みます。また、複数の情報を結びつけて新たな意味を見出したり、問題解決のために情報技術を効果的に活用したりする力も身につけます。

<プログラミングの働きの理解やよさに気付き、コンピュータ等を活用して問題解決に取り組む態度を育むこと>

私たちの社会には、人や物を動かすたくさんの仕組みが存在していて、その多くにコンピュータが活用されています。情報技術が私たちの生活により密接に関わるようになった今、コンピュータが私たちの生活を便利にしてくれていることや、そのプログラムは人が作っているのだということに、まず「気づく」ということが大切です。その上で、こうした技術を活用してより良い社会づくりをしていこうという姿勢を育むことが、プログラミング教育に期待されています。

<各教科等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等での学びをより確実なものとすること>

プログラミング教育を用いることで、各教科での学びをより確かにすることも狙いとされています。例えば、算数で図形について学習する際、「長さ100進む」「左に120度曲がる」のような命令を組み合わせることによって、自分が意図した図形を作るための順序やきまりを考えます。こうした作業の繰り返しの中で、図形の性質についてより深い理解を得られるだけでなく、うまくいかなかった場合にはどこが間違っていたのかを考え、修正を重ねていくことでさらなる学びにつながります。

<プログラミング的思考とは>

プログラミング的思考とは、コンピュータやプログラミングの概念にもとづいた、問題解決型の思考のことです。文部科学省は、プログラミング的思考を「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号をどのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけばより意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」と位置づけています。

これは、「目的を達成するために物事の筋道を考えて、段階的に判断していく」という点では「論理的思考」になりますが、プログラミング的思考では、その中にさらに「効率的で最適な手順を考える」という視点が加わります。これは、子どもたちが社会に出て仕事をしたりプロジェクトを行ったりする際にも、普遍的に求められる力であるといえるでしょう。

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/11/06/1403162_02_1.pdf

参照:文部科学省『小学校プログラミング教育の手引(第二版)』

小学校プログラミング教育の授業内容

<プログラミング的思考や気づき、態度形成に重きを置いている>

小学校のプログラミング教育では、プログラミング的思考を身につけることや、社会の中でコンピュータやプログラミングが担う役割に気づくこと、また、それらを活かしてより良い社会を作っていこうとする態度づくりに重きを置いています。

こうしたプログラミング教育を通して、子どもが実践的なコーディング等に触れる機会もあるかもしれませんが、それ自体をねらいとするものではないことが特徴です。

<必ずしもパソコンは使うわけではない>

プログラミング教育では、パソコンを使わずにプログラミング的思考を身につける「アンプラグド」という方法が用いられることもあります。アンプラグドという言葉は「電源を使わない」という意味ですが、その名の通りカードやボードゲーム、ワークシートを使ったり、「私たちの街の魅力と情報技術には、どんな関係があるか」といったテーマで子ども同士が話し合ったりするようなものも含まれます。

コーディングなどの実践的内容を学ぶことを目的としていないので、「プログラミング」という名前がついていても、必ずしもパソコンを使うわけではありません。プログラミング教育の内容は各学校の裁量に任されており、まさに多岐に渡っていると言えるのです。

プログラミング教育の活動分類

<新しい教科にはならない>

プログラミング教育は、文部科学省「学習指導要領」の改定に伴って必修化されることになりましたが、「プログラミング教育」という教科が新しく設置されるわけではありません。

プログラミング教育必修化の目的は「プログラミング的思考」を育むことなので、算数や理科といった既存の教科の中で単元として取り入れたり、総合学習やクラブ活動の中に組み込んだりして学習していくことになります。

<学習活動の分類>

それでは、実際の教育課程の中で、プログラミング教育はどのように扱われていくのでしょうか。文部科学省『小学校プログラミング教育の手引(第二版)』で分類されている学習活動について、簡単にご紹介します。

1.学習指導要領に例示されている単元等で実施するもの

算数や理科などの既存教科の中で、学びをより確実なものとするためにプログラミング教育を取り入れます。例えば、理科の「電気の利用」の単元において、電気はつくりだしたり蓄えたりすることができること、光や音、熱、運動などに変換できることをまず学習します。その後にプログラミングを取り入れることで、こうした電気の性質や働きを利用した道具について、より具体的に考えることができます。理科の学習内容と身近にある生活道具を関連付けることで、電気を効率よく利用するための工夫に気づくなど、より深い学びにつなげることができるのです。

2.学習指導要領に示される各教科等の内容を指導する中で実施するもの

学習指導要領に例示されていなくても、同様の目的で学びを深めることが可能です。例えば、家庭科の授業で「炊飯に関する一連の手順をプログラミングする」という体験をして、自動炊飯器に組み込まれているプログラムを考えたり、炊飯について理解したりすることが考えられます。家電製品など、私たちの生活に身近なものにもコンピュータ(プログラム)が活用されていることに気づくことができるほか、ごはんがおいしく炊けたり炊けなかったりする原因について考え、話し合うなどの活動も想定されます。

3.教育課程内で各教科等とは別に実施するもの

教科の理解を深めるという目的以外でも、学校教育の中でプログラミング体験をすることが考えられます。例えば、ビジュアル型プログラミング言語を用いて、コンピュータの画面上で動くキャラクターを制作し、実際に動かしてみるとします。主なねらいはプログラミング的思考を育むこととなりますが、実際に手を動かしてプログラミングをする楽しさを体験できるほか、国語の学習で読んだ物語の中から好きな場面を選び、その場面のアニメーションを作成するなど、既存教科との関連性をもたせる工夫も可能です。

4.クラブ活動など、特定の児童を対象として、教育課程内で実施するもの

クラブ活動は、異なる学年の子ども同士で協力し、共通の興味や関心を追求する集団活動です。「コンピュータクラブ」や「プログラミングクラブ」などを設置して、これらに興味を持っている子どもたちが協力しながらプログラム作成をする活動も考えられます。ただプログラム作成をするだけでなく、工夫した点についてお互いに発表する時間をつくるなど、活動の幅を広げることも可能でしょう。

5.学校を会場とするが、教育課程外のもの

教育課程外でも、地域や企業、団体などと連携して学習機会を用意することが考えられます。学校の設備を利用しながら、特別非常勤講師やゲストティーチャーを迎えて子どもに直接指導してもらったり、地域住民のボランティアや教員養成課程に在籍する大学生に協力してもらったりと、たくさんの人との関わりの中でプログラミング学習をしていく方法もあります。

6.学校外でのプログラミングの学習機会

企業が実施している社会貢献プログラムに参加したり、企業や団体が開催するプログラミングコンテストに参加したりと、学校外での学習機会を利用することも可能です。こうした取り組みの中で、プログラミングが社会と密接に関わり合っていることを知る機会にもなり、さらなる学びへとつながっていくでしょう。

実際にembotは、プログラミング的思考を工作で育み、プログラミングスキル習得もバランス良く取り入れた教材として、多くの自治体や小学校でもご活用いただいています。アルゴリズム絵本の読み聞かせや、embotの組み立てとプログラム、発表時間などを組み合わせて、多角的な授業をしている実例もあります。先生向け研修会や授業サポートツールも充実しており、初めてでも安心してお使いいただいています。

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/11/06/1403162_02_1.pdf

参照:文部科学省『小学校プログラミング教育の手引(第二版)』

家庭内でもプログラミング的思考を養える

<プログラミング的思考を身につける上で重要なこと>

これまでご紹介したように、小学校のプログラミング教育必修化の目的は「プログラミング的思考を育むこと」であり、その中で各教科での学びを深めたり、社会生活の中での問題解決能力につなげたりすることが期待されます。プログラミング的思考を高い質で学び、継続的に学習していくためには、「楽しみながら身につける」ということが重要です。そうすることでプログラミングの良さへの気づきが促され、コンピュータをもっと活用したい、上手に活用したいといった意欲にもつながっていきます。

<embotなら楽しみながらプログラミング的思考を身につけられます>

embotは、ダンボールという身近な素材を使うものづくり体験ですので、子どもたちは発想力や想像力をふくらませながら楽しく取り組むことができます。工作過程ではコンピューターなどを使わない、プログラミング教育要素が期待でき、幼い頃から馴染みのある「形を考える」「切る」「組み立てる」といった作業を通して、プログラミング的思考を育むことができます。また、作ったロボットを実際に動かす過程では、プログラミングスキルも身につきます。使用するアプリは、子どもたちの習熟度に合わせて5段階のプログラミングレベルに設定されており、無理なく楽しみながら取り組むことが可能です。

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