embotは図工に最もFitしている!府中三小・山内先生が実践した授業内容とは?

2019.7.11

今回は図工×embotのプログラミング授業に取り組まれた、府中市立府中第三小学校の図工専科・山内佑輔先生の実践事例をご紹介します。プログラミング教育の本質と、人生に不可欠な学び・体験の詰まった授業内容は、教育に携わるすべての方必見です!

子どもの創造性がみるみる引き出された

一生懸命考えて 悩んで みんなで考えて “これがいい”と思ったことを とにかく、やってみる!これが図工の時間!!

今回実施したのは、3年生と5年生に対する2コマの授業です。

embotはクマ型ダンボールとコア(=電池ボックス)・サーボモーター・LEDライト・ブザーがセットになっているキットですが、この中からコアとサーボモーターのみを子どもに渡しました。その上で、ごく基本的なプログラミングのみレクチャー。サーボモーターの動きから、何ができるか?いろいろ試してごらんと子どもたちに投げかけました。その結果、メトロノームや鉛筆を使った作図マシーン、サッカーゲーム、二足歩行ロボット・・・「そんな発想があったなんて!」と驚くような作品が、次々と形になっていきました。

途中で、「繰り返しができたらいいのに」という声が子どもからあがったので、プログラミングの「for(繰り返し)」についても教えました。2コマたっぷり試行錯誤できた授業になりましたね。

コアとサーボモーターだけを使うことは、すぐに決まりました。僕が普段、図工の授業を行うにあたって軸にしていることは、下記の3つだからです。

  1. 家ではなく、ここ(図工の時間)だからこそできることをやる
  2. 個人で完結しないことをやる
  3. 創作や試行錯誤を経て多様なアイディアを形にする

授業の中で子どもたちの発想をできるだけ多く引き出したいので、ガチガチに授業を作りこむよりは、素材をポンと渡して、あとは自由に創作してもらうことを心がけています。そのため、あえてクマの外装は使わず、図工室にあるもので外装を作成してもらいました。

※山内先生の授業の詳細やその他の事例に関しては、こちらをご覧ください

embotはまさに「求めていた教材」と実感

創造性が発揮できないようなものや、長いレクチャーが必要なもの、表現したいことを形にするまで時間がかかりすぎるものは、教材として使いづらいと思っていました。また、画面で完結するのではなく、どうしても現実世界に落とし込みたいという想いもありました。そんな僕にとってembotは、まさに「求めていた教材」でした。

embotはとてもシンプルな作りをしているため、できることに制限があります。一方、ほとんど説明不要のまま使うことができるので、子どもたちの発想が湧きやすく、全く思いつかない着地点になる自由性もあります。embotは制限と自由のバランスがすごく良い!最も図工にフィットしている教材だと実感しています。

シンプルさゆえ、当日の授業準備もタブレットとembotを繋いでおくだけ。20分ほどで完了できたこともよかったです。

身につくのはプログラミング力だけではない

僕はアイディアマンではないので、子どもがモーターの向き一つとっても「おぉ!」って驚いたりしていました(笑)。180度しか動かないモーターを使って歩かせようとしたり、とにかく子どもたちの取り組みは、僕の想定を超えることばかりでしたね。

プログラミングはまだ少し難しいかなと思っていた3年生たちも充分に使いこなせており、内心「すごいじゃん!こんなにできるんだー!」と思っていました(笑)。

また先日、ふとした会話で僕の授業が子どもに届いていることを実感し、嬉しくなったことがありました。とある男子児童の「俺はアイディアを出すのは好きなんだけど、その先が飽きちゃうんだよねー」という言葉に、ある女子児童が「私は、そのアイディアを膨らませる方が好き。そうやって違いがあるから、誰かと一緒にやることに意味がある!そう言ってたよね、先生!」と答えていたのです。今回、embotの授業では2人で1台を使いましたが、それぞれが得意な能力を発揮し、協力して作品を仕上げていました。こういった体験を通して、「他者との違いを理解し尊重する」というメッセージが伝わっていたんですね。

コンピュータを学ぶことで、「人間らしさ」を再認識する

図工の時間では、喜びやワクワクした気持ち、他人へのリスペクトや感動を持って帰って欲しいと思っています。同時に、課題発見力、それを解決する発想力、他人との違いに対する理解力、自分のアイディアを伝えるプレゼン力の育成を目指しています。

そういった感性や能力はコンピューターにはない、人間ならではのもの。そうした力を図工の時間を通じて伸ばしていって欲しいです。コンピューターに使われるのではなく、能動的に関わっていって欲しいと思っています。暗記や計算では敵わないかもしれませんが、「コンピューターに負けるな!」が最終的な裏テーマです(笑)。

おわりに

山内佑輔先生のインタビュー、いかがでしたか?

「子どもたちが楽しめて、失敗もでき、自由な創造性を引き出せる…僕が教材に求めているものが、embotにはありました。実はもともと特にプログラミング教育をしようという強い意志はなかったのですが…笑」と語る山内先生。まさにそれは、ものごとを解決するための”手段”を学ぶカリキュラムである、プログラミング教育の本質をあらわしていると感じました。

実際の授業では、それぞれの「作りたいもの」に向かって、軽やかに楽しげにトライ&エラーを繰り返す子どもたちが、とても頼もしく眩しかったです!ぜひ、多くの先生方に参考にしていただき、こんな子どもたちの姿を目の当たりにしていただきたいと思います。

embotについて詳しくみる

関連記事