2学年 国語 B分類「動くお話〜自動ペープサート~」

授業者:大久保達郎先生
所属学校:元宮城教育大学附属小学校(現 仙台市立宮城野小学校)
実施日:平成30年10月29日

Q:embotをどう活用されましたか?(活用の目的)

A:絵をもとに短い物語を作るという国語の学習の応用として行った実践です。プログラミングで物語の登場人物をペープサートのように動かす活動を取り入れることで,より豊かな発想で物語を作ることができるのではないかと考え,国語の単元と関連させてembotを活用しました。サーボモーターのアームの動きを生かして,3つの場面絵に合わせてアームに取り付けた絵を自由に動かしながらお話づくりをしていきました。

3つの場面をもとに,お話作りとプログラミングを行う活動

Q:授業前準備は何をされましたか?

A:
・タブレットにembotアプリをダウンロードし,起動確認を行う。
・embotアプリのレベル1の操作方法を子供たちと確認する。
・段ボールにembot本体を取り付け,ペープサートの絵を張り付けておく。

登場人物の絵を貼り付けた自動ペープサート

Q:どんな授業内容になりましたか?

A:サーボモーターの角度を変えたり,アニメ1~4のアームの動きを組み合わせたりしながら物語の登場人物(ペープサート)の場面に合う動きを考えていきました。更に,3つの場面絵の中に物が光る場面を作ったことで,ライトを点ける指示も入れながら,物語の場面の様子に合わせてプログラムの順序を試行錯誤していました。

場面の順序を考えてプログラミングを行う様子

Q:児童の反応はいかがでしたか?(実際に聞かれた感想や表情、様子など)

A:印象的だった子供の様子は,embotを動かしたりライトを点滅させたりするプログラミングに夢中になりながらも,しっかりとお話づくりをしていたことです。「アニメ1は出会って挨拶している動きだね」「アニメ4は鬼ごっこをして一緒に遊んでる!」「ライトが光ったら,びっくりするから,人物も動かそう」とレベル1の様々なブロックを組み合わせていました。作ったお話からプログラミングし,プログラミングをしながら更に発想してお話の内容が変わっていく様子が見て取れました。

「動き」と「お話」を相談し合いながら活動する様子

Q:embotを活用してよかったことは?

A:場面絵だけでなく,「自分が指示をして登場人物を動かす」活動を通して,豊かに物語を発想することができました。国語のお話づくりの単元でプログラミングの活動を取り入れましたが,ペープサートの動きの順序を考えながらプログラミングを行うことで,物語の「はじめ・中・おわり」をより意識させることができたと思います。
また,「ロボットは指示した通りに動くね」「ライトを点滅させるには,『待つ』を入れればいいよ」など,国語の学びに加えて,コンピュータやプログラミングの理解を深めていたこともよかったです。低学年の子供にも分かりやすく,とても使いやすかったです!