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2021.04.20

子どもの「想像力」は普段の遊びで伸ばす!

子どもが少しずつおもちゃを使うようになると、ごっこ遊びやブロック遊びなど、遊びの幅がどんどん広がっていきます。その中で育まれる大切な力のひとつが、「想像力」。「想像力を働かせる」「相手の気持ちを想像する」というように、日常生活の中でもよく使う言葉ですが、具体的にはどのような力なのでしょうか。今回は、子どもにとって「想像力」が大切な理由や、それを伸ばしていくための工夫についてご紹介します。

目次

  • 1.「想像力」とは?
  • 2.子どもの想像力を育むには

「想像力」とは?

「想像力」の定義

想像力とは、「実際に見たり聞いたりしていないものについて考え、その感覚や概念を作り出す力」のことです。例えば、あるストーリーを耳にした時にその情景を思い浮かべたり、目の前で話をしている相手の気持ちを考えたりする時に、想像力が発揮されます。

「子どもの想像力」というと、自由な発想でお絵かきや創作話を楽しむ様子をイメージするかもしれませんが、想像力は大人になり社会に出る際にも大切な能力です。会話をする上ではコミュニケーションの基本となりますし、資料を読み込む時には理解を深め、新しい企画を立てる時には可能性の幅を広げてくれます。メールやSNSなどが普及し、限られた文字情報の中でコミュニケーションを取る機会が増えた今の時代では、想像力はますます必要な力となってくるでしょう。

「想像力」と「創造力」の違い

想像力という言葉は、同じ読み方の「創造力」と合わせて使われることがありますが、その意味は異なります。

「想像力」は「実際に見たり聞いたりしていないものについて考える力」のことですが、「創造力」は「独自の方法で、新しい何かを創り出す力」のことです。英語で「想像力=imagination(イマジネーション)」「創造力=creativity(クリエイティビティ)」と表現した方が分かりやすいかもしれません。

想像力は基本的に頭の中で繰り広げられるもので、創造力は実際に何かを創り上げていくためのものです。自由な発想に基づく「想像力」があるからこそ「創造力」が発揮され、また自分でいろいろなものを創造していく中で「想像力」が育てられていくことから、両者は深く関わり合っていると言えます。

子どもの想像力を育むには

「遊び」が想像力の育成につながる

子どもは幼い頃から、「遊び」を通してさまざまな力を身につけていきますが、想像力もその中のひとつです。葉っぱを並べてお店屋さんを作ったり、さまざまなキャラクターになりきってごっこ遊びをしたり、空の雲に動物の形を見つけたり……。一見、ただ目の前のことを楽しんでいるように見えるかもしれませんが、こうした遊びを繰り返す中で、実は大人になるまで役立つ大切な力を育んでいるのです。

例えば、子どもと一緒にごっこ遊びをしている時に、「イルカのお母さんと馬のお父さん、ゾウの子ども」という家族が出てくるかもしれません。大人の世界で考えると、イルカと馬が同じ家に暮らすことは考えにくいですし、そこから大きなゾウの子どもが生まれるとも思えません。

でも、ここで大切なのは「動物の正しい知識を教えてあげること」ではなく、「子どもが想像した世界の中に、新しいストーリーを見出していく」ということ。その3人が一緒に暮らせる家についてさらに想像を膨らませたり、みんなが美味しく食べられるような料理を話し合ったりしてみるのも楽しいものです。そうしていくうちに、「ごっこ遊び」という枠組みを超えた遊びが広がっていき、目に見えないものを思い描きながら作り上げていく力が身につくのです。

子どもの想像力を伸ばす遊び実例

子どもの遊びの可能性は無限大ですが、想像力を伸ばす遊びとして、以下のようなものが特におすすめです。

・ごっこ遊び

・ブロック遊び

・ねんど遊び

・砂場遊び

・絵本の読み聞かせ

これらは、決まった型にとらわれることなく、イメージをどんどん膨らませながら楽しむことができる遊びです。

ごっこ遊びの中では、さまざまな動物になりきったり、住んだことのないような場所に家や学校を作ったりしながら、実際には経験できない世界を楽しむことができます。「こんなものを作りたい」からスタートするブロック遊びは、完成形を予想しながら組み立てていく過程で、違う作り方を思いついたり、新しいものを作り出したりできるかもしれません。ねんど遊びや砂場遊びは、1からいろいろな形を作り上げていくのに適していますし、絵本を読み聞かせる中で、登場人物の気持ちを考えたり、物語の続きを想像したりするのも良いでしょう。

こうした遊びをするのに、特別なものを用意する必要はありません。生活の中にある空き箱やプラスチック容器を使って、何かに見立てながら遊ぶのも楽しいものです。大切なのは「子どもが好きなことに取り組むこと」と、「子どもの世界観を大切にすること」。何か正解を見つけようとするのではなく、遊びの幅を広げることをイメージしながら、子どもと一緒に楽しんで想像力を育んであげましょう。

 

<監修>

坂野 真理先生
子どものこころ専門医。
日本医科大学卒業後、東京大学医学部附属病院小児科、医療福祉センター倉吉病院精神科などを経て、英国キングスカレッジロンドンの精神医学・心理学・神経科学研究所にて修士号を取得。
2018年より「虹の森クリニック」院長を務め、2020年には英国に「虹の森センターロンドン」を開設。

資格:精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医、日本児童青年精神医学会認定医、子どものこころ専門医、日本医師会認定産業医

虹の森クリニック
https://www.nijinomori-dr.com/

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