連載

【embotでプログラミングを学ぼう⑫】測定した温度をプログラムに使う:解説編

目次

  1. 【embotレベル】4
  2. 【プログラムの技】センサーの情報を使う(「Sizuku THA」使用)
  3. 【主に使うプログラム】センサー(温度)

embotで別売りのセンサーを利用すると、プログラムの材料にいろいろな値を使うことができます。前回は明るさの値を使いましたが、今回は温度を使ってみましょう。
<今回は、embotと一緒に「Sizuku THA」(https://www.braveridge.com/
product/archives/27
)を使用します。別途ご購入いただく必要があります。>

「温度」「湿度」「気圧」をプログラムに使う

embotでは、タブレットの時刻、方角、位置、ジャイロ(傾き)の情報をプログラムの材料として使うことができました。さらに、「Sizuku THA」を使うと、温度・湿度・気圧の情報を使ったプログラムを作れます。
→参照:時刻や位置をプログラムの材料にする【embotでプログラミングを学ぼう5】

「Sizuku THA」というのは、温度・湿度・気圧を測定できるセンサーで、embotアプリは、測定された値を受け取って、プログラムに使うことができます。

左側が温度、湿度、気圧を測定できる「Sizuku THA」です。右側が仲間の「SizukuLux」で、明るさを測定できます。ロンとした小さなしずくの形をしています。どちらも下部が磁石になっていて、いろいろな場所にくっつけられます。
参照:測定した明るさをプログラムに使う【embotでプログラミングを学ぼう11】

embotでやってみよう

まず、embotで「Sizuku THA」を使うためにタブレットと接続します。embotアプリを開いたらレベル4を選んで新しいプログラムを作成します。画面右上にあるembot型のアイコンをタップして「ロボットリスト」画面を表示します。「Sizuku THA」をタブレットの近くに置いて[えらぶ]ボタンを押し、次に出る画面で[せつぞく]ボタンを押せば設定の完了です。

プログラム作成画面にもどって右側エリアの[センサー]をタップすると温度、湿度、気圧のアイコンが表示されます。アイコンを押すと、それぞれの測定値が表示されます。温度の変化はわかりやすいですから、温度が違う場所に「Sizuku THA」を置いて値を表示してみてください。

「Sizuku THA」が測定する「温度」の値をプログラムに使ってみましょう。プログラム作成画面に戻ったら、次の図の通り[start]、[function]、[end]ブロックを1個ずつ配置します。

[function]ブロックを開いて、左手を動かすプログラムを作成します。サーボの角度に温度の値を指定します。

フローチャートに戻って、プログラムを実行してみましょう。次の図はシミュレーターで実行したところです。

手の角度が温度と同じ数字になりました。もし「Sizuku THA」が測定した温度が0℃ならば手の角度も0°になり、温度が25℃ならば手の角度も25°になります。

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