実施日:2023年12月7日
愛知県豊田市立飯野小学校
山内 英嗣先生
本校の4年生の総合的な学習では、地域の企業であるアイシン化工株式会社さんと環境学習を進めています。そこで、環境について学んだことアイシン化工の方や教えてくださった外部講師の方、そして保護者の方に向けた「エコプログラミング展覧会」を開く目的を子どもたちと共有し、展示ブースの1つとしてembotを活用させました。
まず、子どもたちにたっぷりembotを体験させました。使い方の動画を共有して、自分たちで相談しながらロボットプログラミングを体験し、どのような使い方ができるのかを考える時間になりました。
学級では5つのチームができました。毎時間の活動内容は、クラウドの課題・ふりかえりシートに入力し、教師が確認します。
環境に関するクイズをひらめきAPIの音声応答機能で三択の選択肢を出すプログラムを出す子、天気予報や気温を調べて知らせることで温暖化防止対策ロボットを考える子。さらに、空き缶をアルミ缶とスチール缶で分けてembotで知らせるような機能を考える子など、多様な方法を考え、プログラミングをしていました。
また、中間発表では校内の先生に自分たちがやっている活動を堂々と紹介していました。
今までプログラミングに慣れてきていなかった子が、ひらめきAPIの音声機能にふれ、自分が設計したプログラムによって初めてしゃべったときのうれしそうな表情は印象的でした。子どもたちは、教師が教えずとも、話し合いながら、自ら情報収集し、目的達成のために学び続けていました。
また、分別ロボットを制作するときに、embotスイッチを使う子がいました。しかし、何度も修正してもうまくいきません。そこで、大人からアドバイスを一つもらったらエラーが改善され、スイッチが機能しました。その時にチームで達成感を共有していました。
embotは、コアとサーボのしくみが分かればあらゆるロボに変化させることができます。プログラミングするアプリもビジュアル化されとても使いやすいです。したがって子どもたちは楽しそうに、かつ自由にプログラミングできるため、このようなプロジェクト型学習ではすばらしい効果を発揮すると思います。